新型コロナウイルス流行に対する当院の対応について
新型コロナウイルスの流行が続いておりますが、当院での診療は現時点では通常通りです。
①オンライン診療について
マスコミでは救世主のように報道されておりますがどうでしょうか。
当院では在宅医療を積極的に実施しています。
私は最初に、在宅対応では病気の早期発見・早期治療は出来ない事を特に御家族様にご説明しております。
やはり通院している患者様とは診療レベルが当然違ってくるからです。
オンライン診療では更に何もできません。
特に当院の専門である泌尿器科疾患では、早期発見どころか手遅れの状態でもオンライン診療では見過ごされるでしょう。
今後も無責任にオンライン診療を普及させる(厚生労働省は医療費削減になるから当然喜びます)でしょうが、当院では導入予定は全くありません。
②電話での処方箋発行・調剤薬局へのFAXについて
これもまるですべての医療機関で実施するのが当然のように報道されております。
安定した病状なのに漫然と2週間とか1ヶ月で通院を指示されている患者様では問題ないかもしれません。
しかし、当院では安定している患者様については既に2~3ヶ月処方していることが多いです。
それを更に延長してしまうのは大丈夫とはとても思えません。
泌尿器科の患者様の場合、少なくとも尿所見は確認しておきたいです。
しかし、患者様にとって受診による感染リスクが心配なのもわかります。
そのため、苦渋の選択ですが、発熱などの風邪症状を訴える患者様については当分の間、受診を遠慮していただくことにしました。
当院の特徴ですが、免疫力の低下したご高齢の患者様や泌尿器科癌治療目的の患者様が非常に多く、また、待合室を分ける事ができず、建物の構造上から診察室・処置室に窓がなく換気が不十分ですので、インフルエンザも含めて感染力のある疾患への対応については元々消極的でした。
一方、当院は幸い(?)、患者様が待合室にあふれる事は少ないため、あまりお待たせせずに診察が可能です。
電話での処方箋発行も現状ではやっていませんので、これまで通りに受診されて下さい。
いろいろなご意見はあるかと思いますが、御理解いただければ幸いです。